カーリング 日本女子 銅メダル
24時間前は、辛い韓国戦で、敗退したが、
イギリスを5ー3で下し、見事銅メダル。
日本カーリングに携わった全ての人がこの瞬間を待ち望んでいたと思う。
言葉にならないけど、本当に良かったと思う。
カーリングの道を切り開き、日本銅メダル。
イギリスも強かったけど、ありがとう。
みんなで本当に掴んだ銅メダル
「そうだね〜?」
1点ずつ確実に取って行った我慢した甲斐があっての勝利。
昨日は、大量得点を取りに行ったのが失敗だったのが今日は本当に実ったと思う。
終盤に展開され、日本初カーリングでもメダルでした。
おめでとう。
第10エンド。
相手のミスにより勝利
最後に真ん中に・・・最高です。
第9エンド。藤沢五月の第1投はガードストーンの裏側に回り込んでハウスにドローするカムアラウンド。「勝負の一投は完璧だった。石を好きなところに置いてくれ、といわれたらここに置く」
ミュアヘッドの第1投で一度局面を壊された後、藤沢の第2投。「勝負のカムアラウンドその2ですね。これもナイスショット」
ミュアヘッドのこのエンド最後のショット。「ブランクエンドにしたい英国はすべてをはじき出したい」。しかしハウス内の日本の石をはじき出せずに、日本がこの試合初めて、1点をスチールした。日本4―3英国。
「ミュアヘッド、この試合、全然きてないですね。英国は第10エンドで必ず2点を取りにくるけど、ミュアヘッドがまったく合っていない。日本はこのまま押し切ってほしい」
《第8エンド》
先攻の英国のスキップ、ミュアヘッドのラストショットはミス。日本は2点を取ろうとして失敗したが、1点は取った。「でも日本はナイストライだった。第10エンドで後攻が巡ってくる可能性が高まるので、第8エンドで得点することは(仮に1点だけだとしても)決して悪いことではない」。3―3の同点で第9エンドへ。
勝負のあやは
「第7エンド、英国のラストショットは日本のハウス外のストーンの前にフリーズでしたが、日本のストーンの前に寄せたのは何か理由がありますか?」かなり専門的ですね。いい質問です。「英国にとってもっとも都合の悪いブランクエンドを避けるために、自分の石が取り除かれないフリーズショットを選択しました。ほぼ成功でしたが、さっちゃん(藤沢五月)のテイクアウトの精度がまさり、日本は意図した通りブランクエンドにできました」
《第7エンド》
先攻の英国のリードが、ハウス手前にセンターガードを置いてきた。ここまでエンドを静かに終わらせてきたが、潮目が変わった。
「自らガードを置いて、ガードの裏側のドローショットの攻防に持ち込んできた。スチールしにきている。もしくは積極的に日本に1点だけを取らせにきている」
このエンドも日本のブランクエンドになると、(その後、スチールがない限り)第8、第10エンドと日本が後攻を取れる。それを英国が嫌がっている。
勝負が動き出した。
日本はスキップ藤沢五月のラストショットでピール(石をはじき出して、自分も出る)に成功。決して簡単ではないショットを決めて、ブランクエンドにできた。第8エンド、日本はまた後攻の攻撃権を持てる。「日本は狙い通り。この試合、延長エンドまで行くかもしれない」
ハーフタイム
日本のおやつは今日もイチゴ。英国はフルーツやナッツ系だった。第6エンドは日本が後攻。「後半の立ち上がりで氷の変化が起きやすい6エンド目は、日本は落ち着いてブランクエンドを狙うのも悪くない。攻め急ぐ必要はないと思う」
まだ両チームとも流れをつかみきれない。「残りのエンド数を意識し始める第7、第8エンドで、どちらかのチームの仕掛けがあると思う。ここで動きがある」
石がピカピカ?
ここでまた読者から質問です。「なんかストーンにLEDライトみたいのついてます?? ピコピコ光ってませんか??」はい。緑色もしくは赤色に点灯するランプが石に仕込まれています。
「氷の中にもセンサーが仕込んであります。投げる側にある赤い線(ホグライン)を越す前に石から手を離さないと、赤ランプが点灯し、反則となります。ハンドルが金属でコーティングされているのは、手が接触しているかを検知するためなのです」
ちなみにホグとは「豚」という意味だそうで、「昔はミスをしてしまった選手が、豚の貯金箱に罰金としてコインを入れる慣習があったため、この名前がつけられたそうです」。
《第3、4エンド》
「(英国のスキップ)ミュアヘッド、合ってないですね」
チーム東京のメンバーが「ツヨカワ系」と評する元世界女王、ミュアヘッド。第3エンド、後攻だった英国はブランクエンド(両チーム無得点)にして、続く第4エンドも後攻の攻撃権をキープしたかった。
ハウス内には日本の黄色い石が一つだけ。ミュアヘッドは、これを弾いて自分の石も外に出すことを狙ったが、日本の石の芯に当ててしまい、自分の石をハウス内に残してしまった。これで英国に1点。
第1エンドも同じような展開で英国は1点だけ「取らされた」。
「ミュアヘッドは戸惑っているように見える。何が悪いのか、自分でもよく分かっていない感じ。今は自信を持って投げられる状態ではない。日本はこの間に複数得点がほしい」
第4エンド、日本は2点を取る好機だったが、藤沢五月のラストショットは曲がりすぎ、ハウス中心部を逃して1点にとどまった。「日本も英国もまだ氷を読み切れていない。小康状態が続いている。まだどちらにも試合の流れは行っていない。最初の流れをどちらがつかむか」
サウスポーの妙
英国のサード、スローンは左利きだ。ハック(投げる時に足で蹴る足場)は左右に二つあるが、左利きの選手は右側、右利きの選手は左側のハックを蹴らないといけない決まりがある。第2エンド、スローンは右側のハックを蹴って、ハウス左側のコーナーガードの裏に完全に石を隠すことができた。石が、より角度のある軌道を描いて、きれいに裏に回り込めたのは、右側のハックを使えたから。「この1投が、英国が日本にこのエンド1点だけを取らせるキーショットになった。右利きの選手が左側のハックを蹴って同じ軌道の石を投げるのは難しい」。日英通じて、ただ一人のサウスポー、スローンのショットがこの先もカギを握るかもしれない。